まず出勤すると通常業務の前に、ご利用者の体調、施設の状況等を引き継ぎや朝礼報告にて把握します。その後、ご利用者の体調の悪い方の様子や皆様の顔を見て様子観察し、通常業務へ入ります。一日を通して、トイレ介助や入浴、食事やリハビリ等の支援をし、危険や事故のないように注意します。また、ご利用者の娯楽を用意し、楽しく過ごせる場を作れるように努めます。
きっかけは、母も同じような職業に勤めており、勧めがあった為に就職を希望しました。以前に私が中学生の時にボランティアで清光会を訪れた際、知的障がい者の方達と少しですが、ふれ合いを持ち、いろいろな表現をし、楽しそうに行事に参加されている姿がとても印象的でした。母の勧めもあり、少し興味のあった福祉の仕事について、働きながら勉強していきたいと思い、志望しました。
私は、以前から接客が好きで、いろいろな方の考え方や表現の仕方、伝え方等について、自分とは違う感性を持った方に出会う事をとても楽しく思っていました。このお仕事を通して、飲食店や洋服屋とは違う、家族のように近い接客が出来る事を楽しく思っています。また、健康面や安全性についてその人の事を知る為、私の知識も増えていく機会が多くあり、やりがいを感じています。また、ご利用者や職員と一緒に何かをする、または達成する事で、自分自身のやりがいになっています。
一番印象に残った出来事とは、ご利用者の「死」についてです。印象に残った事ですと、食事や行事での笑顔やご利用者の微笑ましい失敗談や、共同で作った作品等たくさん思い浮かびます。しかし、今まで経験したことのない、身近な人の死は、私の心に突き刺さりました。人は、いずれはその道を通りますが、出来れば避けたいと願っています。しかし、今一緒に過ごしている時間を、ただただ過ごすだけでなく、一時一時を笑顔で過ごしてもらえるように、今しかない時間を大切に過ごして頂けるように、私なりの手助けをしたいと思います。
接客(支援)は、相手によってサービスの工夫をする事が大切です。その為、まず、「相手を知る」という事が大変だと思います。25人のご利用者それぞれの性格や個性を知り、なおかつそれにあっているサービスを試しながら、見つけていきます。時間はかかりますが、たくさん相手と関わり、知ろうとする事が大切だと思います。
まず働いてみて、ただ単純に「楽しい」と思う方がむいていると思います。仕事に楽しさ、やりがいを持っていないと、長く働いているうちにどこかで手を抜いたり、興味が無かったり、やる気が出なくなったりすると思います。このお仕事にどんな方がむいているのかは、はっきりわかりませんが、人と関わる事が好きな方は向いているのかなと思います。